放射線測定しました。 希少なライカ ズミクロン 5cm f2 Mマウントトリウムレンズです。 シリアル番号から1953年製のレンズです。 トリウムレンズ後期となります。 硝材に放射性物質であるトリウムが含まれており、ガラスが黄変しています。 当レンズの放射線量は画像の通り、約5.32μSv/hで間違いなくトリウムズミクロンになります。 （ちなみに何もないところで測定すると数値は0.01程度です）軽微な放射線ですが、人体への影響は日常使用程度であれば、大きな影響はございません。 (影響の出るレベルは1000μSvくらいと言われております。)ご安心ください。 商品の状態は使用感がありますが、年月を考えれば非常に良好な状態です。 ヘリコロイド、沈胴動作、絞りともに動作正常。銅鏡は傷も見られないです。 光学は細かいチリの混入や薄いクモリ程度はありますが、レンズ表面に極薄い拭き傷はあり、この時代に製造されたレンズは、硝材もランプのような柔らかいレンズが多く、新品同等レベルの状態の個体を探すのは困難です。ただ、写真影響にはゴースト、フレアは強い光源のもとでは出現しますが、それらは、現代のコーティングではなかなかに出ませんので、ゴーストなどを取り入れた写真を撮ると個性が出ると思います。 写りに関しては作例(開放撮影)よりご確認いただければ幸いです。 また、オーバーホール専門店にてレンズの分解清掃を行うことで、まだまだ末長くお使いいただけると思いますし、これから市場価値も上がるであろうと思います。 上記の通り、レンズの状況をご説明いたしましたが、あくまでも素人確認でありますので見落としなどもあるかと思います。現代では、製造不可能である、アトム(放射線)レンズ。いままで大切に使っておりましたが、ご検討お願いいたします。